拓海と衛人についてだらだら考えるだけの日

休日だったので同人誌の作画を進めようと思っていたんですが拓海と衛人のこと考えてたら頭がおかしくなりそうだったのでいったん吐きだし記事を書くこととします。

※ハンドラ全ルートネタバレっていうか、ふわっと「○○なルートがある/ない」という話があるのでワクワクしたい人は読まんでください。真ルートについてはガッツリ内容にふれている。

※恋愛的な意味を含ませて書いたつもりはありませんが、粘着質な男と男の関係について考えている文章なのでそういうのが苦手な人が読むと失神してしまう可能性があります、注意

拓海が蒼月を追いかけたり気持ちに寄り添おうとしたりするシナリオって一本もないんだよな。蒼月が拓海にくっついて一緒に行動するシナリオも1周目+1周目のオマージュである青春編だけで、この二人って本来の「感情的な距離を縮める行動」ってほとんどしてない。真相解明のサングラスイベント前後ですら、拓海は蒼月にとってはシンプルに「助けられた恩義のある人」であって、他のみんなとそれなりに平等に扱って、なんなら手間をかけないようにサングラスは素材集めた後は蒼月が自分で勝手に作ってくる。それでも蒼月が理解/共感を求める相手はいつも拓海だったし、蒼月は拓海の運命を形作る人のうちの一人(ほとんどの場合において蒼月と霧藤とシオンへの決断で拓海が地獄に落ちるかどうかが決まる)だし、なんなん?

蒼月から見て拓海が他と違うのはまぁわかる(未来から来て、初めて自分を力でねじ伏せた人で、自分の本質をカミングアウトする前から知っていて、同情ではなく敵意を向けてくる人なんて気になるにきまってる)んだけど拓海にとって蒼月が特別になる理由ってなんなんだろうな。なんか当然のものとして描かれすぎてわりとスルーしてしまっている。もちろん最初の100日を台無しにした仇だっていうのは大きいんだけど、それだけではなにか大切なファクターを取りこぼしている感じがする。はじめて殺した人間だというのがこびりついているのだろうか…?

というか最初の100日が台無しになったのってもちろん蒼月も悪いんだけど、拓海の中で一番の後悔って霧藤のように誇り高く「自分の決めたことをやる」というのができなかったことだと思うんだよな。拓海をタイムリープに導いた感情は、蒼月への怒りや憎しみではなくて、1周目の霧藤の誇り高さに憧れて、自分がそう在れなかったせいで大切なものを失った、そういう後悔だったはず。だから蒼月への憎しみって本来は副次的なものというか、2日目ですでに清算されているべきものなんだよな。

ただ、拓海の1周目の霧藤へのあこがれって、タイムリープしてからは完全に「いずれカルアに戻る存在」として庇護対象にしてしまうことで上塗りされて消えてしまうんだよな。なんかそのへんで錯誤が起こっているというか、拓海の中でも自分の行動原理をうまく整理できなくなっている感じがある。「後悔しないような100日間にする」はずのタイムリープだったのに、いつの間にか「目の前の状況を最善のものにする」ことに目標がすり替わる。めちゃくちゃ人間らしい心の動きというか、もし自分が同じ状況にいたらもちろん同じようになってしまうだろうなと思うんだけど、行動原理が変質してしまったことにより蒼月への感情が宙ぶらりんになってしまって、それがずっと心の片隅に引っかかっている、というのが拓海の蒼月へのアレコレ複雑な感情のはじまりなのかもしれないな。

拓海は蒼月を殺してしまうルートではそのカルマを一身に受け続けるけど、そらそうだよな。罪なきボクを殺すがいい!とかおもろすぎるセリフを吐かれるからごまかされるけど「漏れの未来予想によるとぽまいは犯罪しそうなので殺しまつ!」とか理性的な人間社会では許されるわけないもんな。蒼月からしたらちょっとSIREIにちょっかいかけただけで殺されるとかありえなさすぎるし、そう考えると真相編で2回目に助命したときがはじめての「その世界線での蒼月の罪への許し」であって、それに恩を感じておとなしくなった蒼月はプレイヤーや拓海がイメージするよりも素直なヤツなのかもしれない。直後に自分たちの生まれについて聞かされたのが一番牙を抜かれる出来事だっただろうから、それがなければまた脱走したかもしれないが。

なぜこういうことをダラダラ考えているのかというと、真相編って蒼月からは歩み寄ったけど拓海としては蒼月への感情は憎しみなどがリセットされただけでわりと戸惑いながら、じゃあこれからよろしく…というようなところで終わった感じがあるので、別にちゃんと友人になれたルートですらないんだよなという。蒼月のような罪人の処遇としてはそれくらいがちょうどいい塩梅なんだけど、なんか切ないね。一番心が近づいたルートのようでいて、実際のところはそうじゃないんだと思う。それもちょっと語弊があるかな?一般的なやさしさや慈しみの感情の地平に衛人が立つことができたという点では最も近づいたけど、拓海のその地平にはたくさんの友人や気になる女の子も立っていて、その中では衛人はいちばん遠くからスタートすることになった。怒りと憎しみの地平ではとても近い場所にいられた人と今では一番遠い場所にいて、それはどんなにさみしいことだろうと考えざるをえない。でもさみしくてもそっちの道に、光さす方に行きたいと思った蒼月衛人の気持ち、切実すぎる。

なんかこういうことばっかり考えてたら生きるのがつらくなってきたや…わたしは拓海クンが衛人クンと遊んでくれてるときが一番うれしい気持ちになるというのに…たくさん遊んであげてね…別にそれが殺し合いでもかまわないので…

このブログは絵は絵のカテゴリ、文章は未分類にしてるのであんまり文章と絵を混ぜないようにしてたんですが、あまりにただキモイ文が並んでいるだけなのでうっかり読んでしまった人がいたらと思うとだんだん申し訳なくなってきた。ので詫びらくがきがたまについてきます

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